おしらせ

オンラインイベント:変容する社会を生きるコミュニティ-地域の空間資源を活用した働く場の支援-

本日は地域コミュニティをテーマにしたオンラインシンポジウム(4/28)をご案内いたします。

当シンポジウムは、日本建築学会・コミュニティ居住小委員会が主催するもので、内容の興味深さはさることながら、司会進行をつなセン副代表の新井が務め、会員の藤岡泰寛さん(横浜国大)、安武敦子さん(長崎大)、須沢栞さん(日本女子大)が、それぞれコメンテーター、閉会挨拶、記録作成を務める、つなセンとも縁の深いイベントとなっています。

どのたでも無料で参加できますので、ご興味がありましたら、ぜひお申し込みください。

【変容する社会を生きるコミュニティ-地域の空間資源を活用した働く場の支援-】
主 催:建築計画委員会 住宅計画運営委員会 コミュニティ居住小委員会
日 時:2023年4月28日(金)18:00 ~ 20:00

会 場:オンライン開催

<プログラム(予定)>
【趣旨説明 18:00〜18:10】 足立 壮太
【話題提供 18:10〜19:00】
1. 団地の空き室がシニアの「みんな食堂」に⁉︎
〜大阪府住宅供給公社と障がい者福祉支援NPOが生み出した持続可能なソーシャルビジネス〜
:中川 悠氏(NPO法人チュラキューブ株式会社GIVE&GIFT)
2. 地域に生きる
:鈴木 千鶴((有) 鈴木モータース代表取締役,(一社)未来コンシェルジュ代表理事)
【パネルディスカッション 19:00〜19:25】
司会・進行 新井 信幸
コメンテーター 藤岡 泰寛、後藤 智香子
記録 須沢 栞

【閉会・挨拶 19:25~19:30】 安武 敦子

【内容】
郊外住宅地や共同住宅団地など、様々な住宅地でコミュニティ再編のための活動が実践されるようになって久しい。昨今では、アドレスホッパーやシェア居住などの流動的な住まい方も増え、さらにコロナ禍を経て、実空間に加えてオンライン空間上にも個々人の生活が広く展開している。こうした暮らしの多様化は、翻って他者や自らが住む地域への意識を希薄化し、身近に起きている孤立や貧困、あるいは地域の空間資源や生活・生業を見えづらくしている可能性がある。
今回の研究会では、上述した背景によって、既存の社会的枠組みでは見落とされがちな事象を支援している活動に注目し、現代のコミュニティ及びその運営について再考したい。個々の活動は固有性が高いものの、これまでのまちづくりの枠組みに留まることなく、地域の空間資源を活用しながら地域の働く場所を支援し、持続的な活動を通してコミュニティ形成に寄与している点では共通性があると思われる。今回の公開研究会では、先駆的な取り組みの事例紹介を得ることで、固有の課題に対する取り組み方、新しい地縁の形、そしてそれを持続的に発展させていく方策について考え、これからのコミュニティ活動のあり方を議論したい。
みんな食堂:供給公社の団地の1室で高齢者をはじめとする方々に障がい者が食事を提供。共食や障がいのある方と関わりから色々な気づきの見える新しい場になっている。
地域のおしごと博物館:地域に実際にある商店や工場などで子どもたちの仕事体験を提供するプログラムを実施。子どもたちに開かれた場の経験や記憶が将来の地域づくりにつながっていくと感じさせられる。