おしらせ

熊本県益城町・テクノ仮設住宅の「みんなで秋祭り」に参加!

みなさん、こんにちは。副代表の新井です。
8月以来2度目の訪問となりましたが、11/19に益城町・テクノ仮設住宅の「みんなで秋祭り」に参加してきました。

15036738_945531392245528_125756098689218577_n

この日はあいにくの雨模様でしたが、仮設の集会所(みんなの家)には大勢の老若男女(仮設居住者など)が集い、たくさんの笑顔と歓声で大いに賑わっていました(推定200名以上参加)。「しし汁」「焼きそば」「こだわりコーヒー」「木工遊び」などなど、外部支援者らが運営した出店も大好評でした。

15167570_945531495578851_8492337454149258981_o

 

15069032_945532028912131_7243160479234317170_o

「みんなで秋祭り」を主催したのは、テクノ仮設団地にお住まいで、自治運営組織のリーダー吉村静代さんです。彼女は避難所のときから、コミュニティづくりに奔走し、新たに育まれたコミィニティで仮設住宅に入居したという、あすと長町同様、復興コミュニティデザインの先進ケースです。

熊本地震最大517戸のテクノ仮設団地は、地震被害が大きかった益城町中心部から5km以上も離れたところに位置することから、当初はまったく人気がなく、第1、2志望に落選した不運な方々が集まったところでした。(そんなところもあすと長町仮設住宅にそっくりです)

15069103_945533652245302_2445109971879711510_o

7月に入居が始まって、ようやく先週、6つのブロックごとに自治会が発足できたとのこと。ただ吉村さんのいるD地区以外は、行政職員らによって自治会長が選ばれたようで、早くも住民から疑問の声もあがっているとのことを取材中の地元マスコミ記者から聞きました。そんななか、テクノ仮設住宅全体の住民代表は、吉村さんに決まったそうです。ちょっとホッとしました。

一方、D地区は、集会所や環境衛生面で管理が必要なところは引き受けながら、居住者同士の関係づくりを優先させる「運営委員会」を立ち上げて、多くの信頼の関係が得られてから自治会に移行させる予定だそうです。また吉村さんは、できれば未来のある若い人に自治会長をやってもらいたいとおっしゃっていました。その代わり、「万全のサポート体制をつくります」とも。

つなセンとのつながりは、8月に飯塚代表と私でテクノ仮設に訪問した際、あすと長町での取り組みを紹介したところ、とても感銘を受けていただいて、それ以来、フェイスブックやスカイプなどで近況報告を相互にしたり、有用と思われる支援者を現地に送り込んだり!?、そうした交流を続けています。

ただ、あすと長町仮設住宅と異なるのは、おそらく復興期間が2年ほどと比較的短くなりそうなところです。そうなるとコミュニティづくりと同時に、次のステップのことも準備を進めていかなければいけません。うかうかしていると、住民の意に沿わない(将来の地域社会のあり方も検討せずに)復興事業がどんどん進められてしまいそうです。

そんなこともあり、東日本大震災の復興の経験(失敗もふくめ)を活かしながら、その先の復興まちづくりへの展開も含めてサポートを続けていきたいと思っています。テクノ仮設住宅の様子は、今後も随時ご報告させていただきます。

15137572_945532238912110_1817739706585100031_o

※当日はKHBさんに取材いただきまして、年末特番あたりで放映されるとか。