2022年7~8月にかけて、つなセンでは仙台市沿岸部でのインクルーシブな遊び場づくり構想の一環として、配慮が必要な子どもを持つ保護者の皆さんへのアンケート調査を実施し、123通の切実な生の声をお伺いすることができました。残念ながら遊び場づくり構想からは撤退することとなりましたが、皆さまに協力いただいた貴重な調査結果を社会に還元するため、東北大学都市・建築学専攻の平井百香助手、東北工業大学建築学部の錦織真也准教授らと協力して学術論文にまとめ、この度、日本都市計画学会にて発表しました。
データ分析からは、配慮が必要な子どもたちにとって、特に小学校高学年以降で外出できる場所が少ないこと、全年齢を通じて体験型の遊びができる場所が限られること、親も一緒に気分転換や息抜きができる場が求められていること、8割の親御さんが遊び場でのマイナス体験を有していることなどが明らかになりました。本研究が誰もが共に居られるインクルーシブな遊び場づくりの一助となることを願うとともに、つなセンとしても社会的包摂への視点を持ち続けていきたいと思います。
論文本文は以下のリンクから読むことができます。ぜひご覧ください。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/journalcpij/58/3/58_1344/_article/-char/ja